言葉を大事にしている人は言葉の威力を理解している人。言葉がどんな影響を与えるか本能的に理解している人。冗談でも、事実となる。人に発した言葉は、一度、自分の中を通って出ていく。言葉を大事にしている人は、自分も他人も大事にしている人。
というのが、正しい苦労の仕方なのだ。「苦労」には正解、不正解がある。正しい苦労とは、やむを得ない苦労、つまり、通過点の苦労。間違いの苦労とは、苦労することが目的の苦労。つまり、苦労が最終地点。「苦労すれば報われる」というのは、プロパガンダ。苦労の先には苦労が待っている。
「他人と過去は変えられない」という正論。確かに、物理的に過去は変えられないし、他人を変えることは他人しかできない。けれど、自分の解釈は変えることはできる。「あのつらい過去があったから、今がある。」過去の不幸は、今幸せになる材料だったということ。その幸せな姿に、人は影響を受け、変わる。
絶対的なものではなく、相対的なものだ。絶体絶命とは、なんだろう?その絶体絶命とは、本当に絶体絶命だっただろうか?この安全大国日本で洋画に出てくるような絶体絶命の危機に遭遇することは極めて少ない・・・皆無に等しい。自分の中で「絶体絶命の危機だ」と思ったら、冷静になり、何かと比べてみる。織田信長の絶体絶命に比べたら・・・マハトマガンジーの絶体絶命に比べたら・・・
ふと、解決の糸口が見えてくるものだ。「難しい問題だ」というと、思考が停止する。「面白い問題だ」というと、思考が始動する。「難しい」というと、脳は敬遠する。「面白い」というと、脳は興味を抱く。興味を抱いた脳は、解決に向けて全身全霊をかける。