「不安の付き合い方」

千田琢哉さんの言葉です。
千田琢哉…
次代創造館代表。イノベーションクリエイター。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。東北大学教育学部教育学科卒、
日系保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。
コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして
戦略策定から実行支援まで陣頭指揮を執る。
現在までに延べ3300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの
対話を通じて事実と培った知恵を活かし、’タブーへの挑戦で次代を創る’を
自らのミッションとして執筆活動を行うとともに、多くの上場企業、商工会議所、
TSUTAYAビジネスカレッジ等の研修講師、複数の企業で社外顧問を務めている。
現在、南青山在住。
千田琢哉著
『ヒツジで終わる習慣、ライオンに変わる決断』より。
千田さん曰く、
『ヒツジは20代の頃から老後の年金を心配している。
ライオンは老後の心配によって思い切り好きなことをするのを
妨げられるくらいなら、自力で生涯賃金を早めに稼いでしまおう
という発想だ。
ライオンがお金を稼ぎ続けるのは、あくまでも
自分の好きなことを好きなだけして人生を謳歌するための
手段なのだ。』
-本文抜粋
ヒツジは
「年金制度が破綻したら…」
「日本経済が破綻したら…」
「マヤ文明の予言通りになったら…」
と見えない物体と日々格闘しています。
ライオンは
そんな不安と一生付き合っていくくらいなら
さっさと生涯賃金を稼いでしまおうという発想。
やりたいことを好きなだけできる
人生にしてしまおうと考える。
確かに人間は「不安」というものを
本能的に常に持っている生きものです。
身の危険を予測することは
大事な本能です。
けれど
「過ぎたるは尚及ばざるが如し」
腕を組んでウンウン考え込んでも
答えはでません。
そのエネルギーをそのまま
行動に転換したほうが断然お得です。
フランス・ランス大学の
ファビエン・レグランド博士が提唱する。
「リバーサル理論」というものがあります。
絶叫マシーンに乗る前後の気分を調べたところ
乗る前の不安が多い人ほど乗り終わった後の興奮度が
高かったそうです。
「人間は不安が大きい方がかえって後で喜べる」
というものです。
不安は感情の高まりであり、
その状態から解放された時に一気に快適な興奮へと
変わるそうです。
今大きな不安を抱えている人も
それを乗り越えた時、現実的な不安からも解放され
更にすごい興奮も味わえます。
【ヒトコトメイゲン】
