千田琢哉名言その2910

ことを考える。
死が恐れられる理由
シェリー・ケーガン著、
DEATHイェール大学で23年間連続の人気講義「死」とは何か
著者は、「人がなぜ死を恐れるのか」を3つ定義づけています。
①恐れているものが悪いものの時
これは、疫病恐怖や動物恐怖などの危険性によって引き起こされる「感情的反応」ではなく、
その恐れが現実化してしまうことを指します。
ダイエットをしている人にとって、アイスクリームがもらえることは大きな恐怖です。
②身に降りかかる可能性があるもの
これは、悪いことが実際に起こる可能性が大きいものを指します。
「猛獣に八つ裂きにされるのが恐い」と思った時、一般人にとっては確率の低い話です。
しかし、野生動物の調教師であれば確率は一気に高まり、恐怖を感じます。
③不確定要素があるもの
これは、不確実性がある恐怖を指します。
毎日冷蔵庫のクッキーが盗まれているのと、泥棒がランダムに犯行を重ね、
違う袋から違う人のデザートを盗むのとでは、後者の方に恐れを感じます。
毎日盗むのであれば想定できるので、恐怖は小さく、
ランダムだと「いつ盗まれるかわからない」ので、恐怖は大きくなるのです。
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