千田琢哉名言その3344
いちいちブランド品を誇示しなくても
人間は、時として、充たされるか充たされないか、
わからない欲望のために一生を捧げてしまう。
その愚をわらう者は、畢竟、人生に対する路傍の人に過ぎない。
芥川龍之介
→満たされるか、満たされないかは、
環境や時代に大きく左右される。
原始時代では「満たしたい」と思うものが、
現代では「当たり前」となっている。
「電気」「ガス」「水道」などのインフラがその典型。
では現代で「満たしたい」と思うものは何か?
巷では「自己実現の欲求」と称されるが、
実際のところ、本質は変わらない。
なぜなら、生きるための欲求に環境や時代は関係ないから。
「電気」「ガス」「水道」もある種の「自己実現の欲求」だし、
それが当たり前となった途端、また別の欲求が出てきただけの話。
つまるところ、「欲を満たす」こと自体が、「満たしたい」と思うものである。
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